WORKS 事例紹介日本赤十字社 関東甲信越ブロック血液センター

いのちをつなぐ声 献血推進PROJECT

期間:2023年10月~2024年3月

媒体:イベント、WEBムービー、SNS、ラジオなど

実施エリア:関東甲信越(東京・千葉・神奈川・埼玉・栃木・群馬・茨城・新潟・長野・山梨の1都9県)

BACKGROUND

少子高齢化・人口減少が進む中、安定的に輸血用血液製剤を医療機関へ供給する必要があります。
特に、近年減少傾向にある若年層(10代~30代)の献血協力を増加させることが必要です。
また、一過性に終わらない、継続的な献血推進が求められています。

IDEA

課題を解決するためには、表面的ではない、深い共感を促すことが必要であると考えました。
そのため、オリコムは「生の声」の可視化を提案しました。

いのちをつなぐ献血者の声(救う人の声)、
いのちをつなぐ輸血経験者の声(救われた人の声)、
いのちをつなぐ日赤職員の声、
いのちをつなぐ献血の周りに溢れる、
たくさんの人たちの「生の声」。

それらを拾い、集めて、届けて、可視化する『いのちをつなぐ声 献血推進PROJECT』を発足することで、表面的ではない深い共感を促し、能動的な献血という行動へと昇華させることを目指しました。

献血ポスト・レター

関東甲信越エリア内1都9県の全献血会場に、『献血ポスト』を設置しました。献血ルームや献血バスに来たきっかけや、輸血を待つ患者さんへ伝えたいことなど、みなさまの想いを専用レターに記入いただきました。その想いを、輸血を待っている患者さんや、まだ献血をしたことがない方へ届け、献血の大切さを広げました。

ムービー制作

関東甲信越エリア1都9県の各献血ルームを実際に巡り、日赤職員様・献血協力者様を撮影しました。具体的にはフリップに「献血に込めた想い」を記入・披露していただき、その想いをつなげて1本のムービーにしています。また実際に輸血を経験された方々にも動画にご出演いただき、「献血(輸血)への感謝」をお話しいただくことで、”献血に協力してくれた方”と”輸血を受けた方”、双方の想いを可視化した動画に仕立てました。

イベント

<献血セミナー>
学生さんに輸血や献血の必要性や重要性を学んでいただく取り組みとして、献血セミナーを実施しました。輸血経験者の笠井信輔さんを学校に招き、 自身の闘病体験をお話してもらうことで、献血の大切さを直接訴えました。また最寄りの献血会場や献血アプリの紹介をすることで、実献血も促進しました。

<献血トーク&ライブ>
人の集まる駅構内などでトーク&ライブイベントを実施しました。認知度の高いお笑いタレントやミュージシャン、アスリートなどを起用し、献血の意義や必要性を「楽しいトーク」を通じて発信しました。トーク&ライブの開催と同時に、イベント会場付近の献血会場での献血協力も促しました。

<献血感謝LIVE>
招待制のLIVEイベントを実施し、日頃の献血への感謝を伝えました。

MC:笠井信輔さん(輸血経験者)
出演アーティスト:キュウソネコカミさん・超ときめき♡宣伝部さん・ハラミちゃんさん
ゲスト:銀シャリさん(『銀シャリのつなぐRADIO』パーソナリティ)

Web応募だけでなく、献血会場応募を取り入れながら、抽選740名様の観覧希望者を募りました。またPRでもイベント内容の拡散を狙うべく、会場にはメディアを招致し、PR露出を測りました。
併せてYouTube LIVEでの配信により、会場に来ることができない方に対しても、献血の意義や感謝を伝えました。

ラジオ

献血オリジナル番組『銀シャリのつなぐRADIO』を制作しました。関東甲信越エリア1都9県の幅広い年代をカバーできる、ニッポン放送・新潟放送・信越放送・山梨放送で週1回20分のレギュラー放送を実施しました。パーソナリティには銀シャリさんを迎え、「誰かのためにつながる声」を 等身大の気持ちで繋ぐラジオ番組を目指しました。リスナーとコミュニケーションをとりながら、“ありがとうの気持ち” “明日への想い” “献血の大切さ” を「声」にしてお届けしました。

それぞれの周知活動各種

それぞれを周知するために、各種広告を実施しました。

RESULT

  • 「生の声」を1,500件以上収集(献血レター+ラジオのリスナーからのお便り+輸血経験者の声+ムービー出演者の声の合計)。
  • 『献血感謝LIVE』は、会場キャパシティ700名分に対して6.7倍である4,672枚の応募。
  • 『#いのちをつなぐ声』関連のX上の露出は28,000,000imp以上(2024年3月時点)。

STAFF

【営業】
 吉本 天志
 「本広報は人の命にも直結するものだと考えています。極論ですが、もし上手くいかなければ、献血協力者が減少し、救えるはずの命が救えなくなる可能性もあります。やりがいと同時に、大きな責任も感じながら取り組みました。」

【マーケティング】
 千田 皓斗
 「献血というボランティア活動におけるモチベーションを高めるために、本質的に伝えるべきコトは何かを、クライアント含めた全員で吟味してできたのが本企画です。“成果”という形で要望に応えられたら、何よりです。」

【プロモーション】
 竹原 朝子
 「誰の目にも明らかな”いいこと”であっても、正義を語るだけでは協力者は増えません。献血の社会的意義を理解しながらも、常に”一度も献血経験がない人”の思考や行動に立ち返ることを意識しました。」

【媒体担当】
 山口 由希子
 「ラジオ番組を担当しました。課題と向き合いながら、常に受け手の気持ちを丁寧に考えることを大切にしました。長期的な広がりのきっかけのひとつになることができればという思いで取り組みました。」

【マーケティング】
 松田 佳季
 「命を救える。それは、多くの社会貢献にない献血の無二の価値です。漠然と知ってはいるその価値を再発見・行動原理まで昇華してもらうにはリアリティが必須と考えました。戦略策定からPJT名立案まで、IMCのため領域を超え参画しました。」

当社では、他にも多数の事例がございますが、掲載許諾などの諸事情により一部のみを掲載しております。詳細については、お気軽にお問い合わせください。