オリコム×LIVE BOARD 共催セミナー

プログラマティックOOHにおける新しい取り組みと実績
~DOOHの成果の可視化、検証分析の最新事例~
ダイジェストレポート

はじめに

生活者がデジタル上で繋がることが当たり前になってきたように、OOHもデジタル上のプラットフォームに繋がり始め、DOOHという言葉も耳にする機会も増えました。
ただし、まだまだ聞き慣れない方や、実態として、どういった事がこれまでと変わり、メリットがどのような事で、何を実現できるのかが、よく分からない方も多くいるのではないでしょうか。
そこで、ドコモデータを活用したターゲティング広告配信を、日本で初めてインプレッション(視認者数)による広告価値の計測を実現したデジタルOOHアドネットワークオペレーターである株式会社LIVE BOARD様と、2022年11月に「Oricom Programmatic Distribution」でのDOOH配信機能を正式リリース発表した弊社にて、共催セミナーを開催いたしました。
ダイジェストレポートにてご紹介いたします。

DOOH:Digital Out of Homeの略 屋外広告として設置されたデジタルサイネージを活用した広告媒体
プログラマティックOOH:DOOHをネットワーク化し、広告の買付と配信を一元管理する仕組み

開催概要

■タイトル
オリコム×LIVE BOARD共催セミナー
プログラマティックOOHにおける新しい取り組みと実績
~DOOHの成果の可視化、検証分析の最新事例~

■セミナー日時
2022年12月7日(水) 15:00~16:00

■開催形式
Zoomウェビナー

■プログラム/スピーカー
第一部:OOH広告の可視化~LIVE BOARDのご紹介とアップデート情報~
株式会社 LIVE BOARD クライアントサービス部 ディレクター 西中村 洋巳 氏

第二部:プログラマティックOOHの実績と検証結果
株式会社オリコム デジタルプロデュース部ディレクター 臼田 和馬
株式会社オリコム デジタルプロデュース部ディレクター 金子 沙哉香
株式会社 LIVE BOARDクライアントサービス部 シニアマネージャー 髙山 晋太郎 氏

第三部:Q&A LIVE セッション
一部と二部登壇者全員で実施

ダイジェストレポート

第一部は株式会社LIVE BOARD 西中村 洋巳氏から、「OOH広告の可視化~LIVE BOARDのご紹介とアップデート情報~」についての講演から始まりました。

LIVE BOARDと既存OOH広告との違い


株式会社LIVE BOARDでは媒体社としての自社DOOH販売だけでなく、プラットフォーマーとしてもプログラマティックOOH領域で事業を展開しています。 ディスプレイ&ビデオ360(DV360)をはじめとするDSPと連携することにより、連携している他社DOOHへの広告買付や、放映タイミング毎の広告買付判断を可能にし、天候やエリアに合わせたフレキシブルな広告配信が実現できます。 また、広告配信後はログベース分析やアスキングによる、リーチの可視化や態度変容調査等の効果測定を行うことができます。プログラマティックOOHとして、PDCAサイクルを回すことができる事はLIVE BOARDの特徴の1つです。

つづいて、第二部は、株式会社LIVE BOARDの髙山 晋太郎氏と弊社 臼田和馬、金子沙哉香による「プログラマティックOOHの実績と検証結果」について、クロストークが続きます。

プログラマティックOOHと既存OOHの違い


弊社は2022年で創業100年になりましたが、OOHを強みとしたフルサービス・アドバタイジング・エージェンシーとしてOOHのデジタル化は外せないと考えており、プログラマティックOOHにおいても、クライアントの課題を解決するソリューションの1つとして捉えていました。 そこで2022年8月のGoogleによるDV360でのDOOHで配信機能の正式リリースに合わせ、2022年11月に正式にリリースした「Oricom Programmatic Distribution」を活用しながら提案を進めていました。 従来のOOHに比べ、プログラマティックOOHには3つ特徴があります。まず個別の広告枠買付が、ダッシュボード化により、複数の広告枠を細分化して配信できる点。これまで課題としていた実施後の効果(IMPなど)可視化が行える点。広告配信において、時間帯や天気予報、花粉症など生活環境に基づくダイナミックで柔軟なデータ活用が行える点です。

事例① ~某家電メーカー様~


Web広告と流通対策にもつながる家電量販店周辺のDOOHに加え、秋葉原の特定の場所にある予約型のサイネージも重ねて出稿した事例です。
実施に至った理由の一つとして、「OOH広告効果の可視化」です。 これまで広告主様は、掲出期間中におけるエリア内の推定人口とサイネージの注視率を掛け合わせて類推するという手間のかかる広告効果の試算を行っていたのに対し、LIVE BOARDではIMPベースの買付になるため、平準化した指標を用いて、広告効果の試算が行えます。
Web広告・TVCMの相関及び補完関係をデータで実証する。つまり併用時のインクリメンタルリーチや様々な項目のリフトに対して、エビデンスデータを提示できることになるため、お客様の社内での納得が得られやすいという効果もあったようです。
事後に行った態度変容調査に関しては、LIVE BOARDの広告+Web広告の接触者は、ブランド認知・ブランド興味・ブランド利用意向いずれも20%以上のリフトする結果となりました。

事例② ~某金融業様~


事例①と同じく「OOH広告効果の可視化」に課題があったものの、IMPベースの買付が可能なLIVE BOARDに興味を持っていただき、実行に至ります。
TVCM+電車内広告+LIVE BOARDのメディアプロモーションにおいて、インクルメンタルリーチに関しては、TVCMのみのリーチ30.5%とLIVE BOARDの合計リーチ28.2%と同等規模のリーチが実現。態度変容の調査結果では、LIVE BOARD+TVCMがもっともスコアが高い結果となりました。 多くのWeb広告と同じように、数値をベースに①「面」の見直し、②「リーチ&フリークエンシー」の見直し、③「クリエイティブ」の見直しを行い、次回以降の目的に応じたPDCAサイクルに繋げます。

第三部では第一部登壇の西中村氏、第二部登壇の髙山氏、弊社臼田、金子による質疑応答を行いました。質問への回答は、以下の「ウェビナーアーカイブ動画」で是非ご覧下さい。

■質問内容
1)ドコモデータを活用したログベースの分析に関して、これはすべてのスマートフォン・アプリが計測分析対象になるのでしょうか。
2)配信面やエリアごとでクリエイティブの出し分けは可能でしょうか。
3)商流に関しては、クライアント様、オリコム様、LIVE BOARD様という順序になりますでしょうか。
4)今後iOSのログを取れるようになりますでしょうか。
5)金融業様の事例で、LIVE BOARD+TVCMのブランド認知が最も高いのはわかるのですが、LIVE BOARD+TVCM+交通広告の認知がそれよりも低いのはなぜでしょうか。
6)事例の家電メーカー・金融業のほか、出稿の多い業種はありますでしょうか。
7)国際基準に基づいたインプレッション数の算出について質問です。LIVE BOARDさん保有の広告枠は全て国際基準に基づいた計測と理解して良いでしょうか。
8)アスキング調査で配信するアンケートの数は、標準で何問ほど聞くことが出来、回答率はどれほどでしょうか。
9)DOOHの配信レポートはどのようなものが提出されるのでしょうか。(ドコモの効果測定ではなく)
10)運用型Web広告のような運用を、プログラマティックOOHでも同等レベルで可能と考えてよいでしょうか。効率が悪い配信枠を調整するような細かい運用は可能でしょうか。
11)家電メーカー様、金融業様の課題についてご説明頂きましたが、実施後の広告主様の反応はどのようなものでしたでしょうか。

「株式会社 LIVEBOARD」
データドリブンにターゲティングや効果検証を実現する デジタル OOH アドネットワークオペレーター OOH 領域において国内で初めてインプレッション(広告視認者数)に基づく配信を 実現。コロナ禍のような人流変化が起こりやすい状況下でも、“そのとき、その場所 で、その広告を”見ると仮定される人数をもとに、限りなく実態に即した広告配信および課金体系を展開。加えて、屋外・屋内、電車内、駅構内など日本全国の多様なデジタ ル OOH を束ねた独自ネットワークに国内最大級キャリアのビッグデータを掛け合わせることで、性・年代別によるター ゲティングなど、従来の OOH では難しかった“ヒト”基点による配信を可能にしました。

会社概要

「株式会社 オリコム」
オリコムは、独立資本のフルサービス・アドバタイジング・エージェンシーとして、数多くの経験と実績を有しています。また、それぞれの専門領域でリーダーシップを発揮するグループ3社が有機的に結合し、グループパワーを更に高めています。創業者、斎藤岩次郎(Saito, Iwajiro)の時代から忘れない、“先駆者”そして“オリジナリティ”という言葉と姿勢。オリコムは、常にコミュニケーションビジネスの可能性を探求し、「ビジネス・パートナー」としてオリジナル・ソリューションを提案します。