戸来:2023年の夏休み企画として、オロナミンCドリンク「キミの元気は、わたしの元気。」キャンペーンを担当させていただきました。そもそもは炭酸飲料の一番のシーズンである夏に向けて、オリコムから何か自主提案できないかと、チームの皆さんに相談したところから本企画は始まりました。
増子:大塚製薬さまのオロナミンCには、元気を届ける商品というブレない価値観があります。ならば「今、元気を必要としているのは、どんな人たちなのか」ということを起点にアイデアを出し合いました。
降旗:本来、商品の売り上げにどうつなげるかは広告制作の重要なポイントです。しかし本商品は、既に圧倒的な認知度と人気を誇るブランド。話題性やインパクトではなく、広告を通じて社会や人々にどんな貢献ができるのか。普段とは違った角度から企画を考える必要がありました。
増子:自分にも子どもがいるので実際に「まちがおさがし」をしてみて、その体験談を含めてプレゼンを行いました。クライアントの担当者さんにも中学に入られたばかりのお子さまがいらっしゃったこともあり、すごく共感して案を受け入れてくださいました。
竹原:リリースに当たってはPR会社さんとも協力し、インフルエンサーの方にお手本を示してもらうことで投稿を盛り上げました。分かりやすい注意事項を事前に提示できていたのもあってか、蓋を開けてみると心配したようなネガティブな反応は見当たりませんでした。
竹原:やっぱりチームで制作する以上、自分だけの価値観ではいい仕事はできないということを学びました。役目とは言えマイナス面ばかりを気にしていたら企画が成り立たなくなってしまう。最後は人を信じるのも仕事なんだと感じました。
増子:これから業界に入ってくる就活生も、広告が好きで詳しい人が多いかと思います。ただ、広告についての勉強ももちろん重要ですが、それ以上に普段の生活や経験、人との関わりの中から見えてくる気持ちや感情を大事にしてほしいなと思います。