Our TopicsOOHにおける冬季オリンピックの応援広告

活躍した日本人選手を氷像で毎日再現!

日本コカ・コーラは2018年2月12日から1週間、冬季オリンピック応援キャンペーンの一環として大会中のハイライトシーンを氷の人物像で再現する「#コーク氷のハイライト」というプロモーションを東京メトロ新宿駅で行った。テレビCMでは綾瀬はるかさんたちがコカ・コーラに氷を入れてオリンピック観戦の準備をするシーンがあったが、その「コカ・コーラ」のおいしさの象徴である氷、さらにスケートやカーリングなどの競技の氷をダブルで想起させる上手い展開だった。等身大以上の展示ケースが7つ設置してあり、初日は大会の公式マスコットの氷像と、四角い氷柱が6つ並んでいたが、その後は日毎にスピードスケート、スノーボード、ノルディック、カーリング、フィギュアスケートなどの日本人選手が活躍した氷像に変わっていった。
驚くことに、これらは夜中に現場で氷彫刻家が作成したという。スポーツ同様これも人間の優れた技の賜物だ。時間的制限がある中、まさに一発勝負で完成した作品も「メダル級」と言えるだろう。多くの人たちが立ち止まりスマートフォンで写真を撮るシーンが見られた。ネット上でも「こんな氷入れて飲むコーラは最高かも?!」「たまたま通りがかったけど、氷に魅せられたのでアップ。毎日が楽しみなオリンピック」など気分が盛り上がったコメントが見られ、狙い通りの反応だったに違いない。

ゆずと2018名のメンバーの巨大ポスターを掲出

同じ時期に日本生命は、2018冬季オリンピック・パラリンピック日本代表選手団をゆずと一緒に応援する「ゆず2018プロジェクトwith日本生命」の一環でOOHメディアを使った。東京メトロ渋谷駅と阪急梅田駅に掲出されたポスターは、一般公募で選出された2018名全員が日本生命のイメージカラーである赤で全身を統一して写っており印象的なものだった。「届けぼくらの声」や「最高のプレーに、最高のエールを!」などのメッセージも織り込まれ、全員の顔がわかるほど画質も良く、名前も記載されていた。巨大なOOHメディアを上手く使っていると言えよう。「早く見たくて起きて支度してすぐに出ました!」「思った以上の迫力と2018人の笑顔、本当に素晴らしかったです」などネット上では、メンバーの熱い投稿が多く見られた。

駅のサイネージで代表選手の活躍を速報で放映

読売新聞社は2月5日から3週間、JR東京駅と新橋駅、京王渋谷駅、西武池袋駅のデジタルサイネージで、「平昌五輪特別ニュース」を流した。リオデジャネイロ五輪に続き、特派員が撮影した写真などで日本選手の活躍ぶりを速報するというものだ。同時に日本選手団を応援する企業各社のCMも放映していた。こちらはデジタルな技術を使い、タイムリーな情報で関心を集めた。
このように、冬季オリンピックで活躍する日本人選手の応援広告は、OOHメディアでも実施された点に注目して欲しい。2020年に向けて参考にしてみてはいかがだろうか。

※このコラムは「宣伝会議」2018年5月号からの転載です。